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<1983年1位−6>Beat It/Michael Jackson

2007. . 13
Beat It/Michael Jackson
(今夜はビート・イット/マイケル・ジャックソン)

Top40初登場:1983年2月26日
Top40内推移:24位→15位→14位→10位→5位→2位→1位→1位→1位→2位→3位→6位→6位→11位→11位→16位→24位→33位
1位獲得:1983年4月30日(3週)
カバーバージョン:
Beat it by Ohio State University Marching Band (1984)
Eat it by "Weird Al" Yankovic (February 28, 1984)
Beat it by The Chipmunks (1990)
Beat It by Mike Post (1998)
Beat it by Ten Masked Men (1999)
Beat it by Senor Coconut and his orchestra (May 19, 2003)
Beat It by Richard Cheese (April 20, 2004)
Video@You Tube:Here
対訳:アリ

もし「今夜はビート・イット(・・・って、この邦題を見る度に蛇足という言葉を思い出すんですよねぇ)」があと2、3週リリースが遅ければ、おそらく「ビリー・ジーン」の1位の週数は7週よりも多かったはずだし、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの「カモン・アイリーン」は1位になっていなかったものと思われる。何故なら「今夜はビート・イット」がTop40入り4週目で10位に駆け上がってきた時、まだ「ビリー・ジーン」は1位の座にいたからなのだ。「カモン・アイリーン」が1位になった1983年4月23日のチャートは2位が「今夜はビート・イット」、1位からダウンした「ビリー・ジーン」は5位だったわけで、勢いを相殺し合った印象が強い。わずかのタイミングの違いで、マイケルが間に他のアーティストの曲をはさまず、自分の作品同士で1位を争うような展開も十分に可能性はあったはずなのである。
そういう意味で「カモン・アイリーン」は非常に薄いところを縫って頂点に立ったし、「ビリー・ジーン」に阻まれて1位になれなかったボブ・シーガー&シルバー・ブレット・バンドの「月に吠える」や、カルチャークラブの「君は完璧さ」は本当に運がなかったのである。

オバケアルバム「スリラー」からの3枚目のシングルだった「今夜はビート・イット」も、「ビリー・ジーン」同様世界中で大変な話題を呼んだ曲だった。リリース直後から間違いなく1位になると誰もが確信していたし、ラジオでこの曲を聴かない日はなかったほど、どこもかしこもマイケル一色に染め上げられてしまっていた。
この曲でまず目を引いたのがビデオである。「ビリー・ジーン」では一人で踊っていたマイケルが、「今夜はビート・イット」では対立する二つのグループの間に入って問題を解決するや否や、彼らと一緒に「仲直りの儀式」とばかりにステップを踏むのだ。これがもう、見てすぐに真似をしたくなるような振り付けで、当時のディスコでは自称マイケル・ジャクソンがあっちでもこっちでも湧いて出るという感じになってしまったほどだった。
この振り付けはマイケル・ピータースによって形になったものだが、それを忠実に再現したマイケルのキレのあるダンスアクションが、ブーム爆発の要因になったといっていい。マイケル・ピータースは1980年代中期に少年隊の面倒も見ており、来日した時にフジテレビの「夜のヒットスタジオ」で彼ら3人と一緒に踊っているのだが、当時はダンスのスキルがハイレベルだと賞賛されていた「あの」少年隊が、ピータースの動きについていくのがやっとという有様を見て、私はこれくらいの人じゃないと天下のマイケル・ジャクソンに振りを付けることなどできないんだな、と改めて思い知らされたものである。
また「今夜はビート・イット」のビデオは、ジーン・ケリーやボブ・フォッシー、そしてフレッド・アステアといったダンス界の大御所からも高い評価を受け、これがマイケルのパフォーマンスが単なる歌手の範疇に収まりきらない水準にあることを裏付けている。そんな作品ゆえに、我々一般のリスナーが皆度肝を抜かれたのは当然の話だったのだ。

音楽面での話題は、なんと言ってもこの曲のリード・ギターをエドワード・ヴァン・ヘイレンが担当したことである。アメリカン・ハードロック界で当代一のテクニックと知名度を誇っていた彼が、全くジャンルの異なる「今夜はビート・イット」でギターを弾いたことも、マイケルやクインシーの目指す「どんな音楽でもいいところがあると思えば貪欲に取り込んでいく」という姿勢を伺い知るものとなっている。そして「あのエドワード・ヴァン・ヘイレンでさえ力を貸すマイケルは、本当に大物なんだ」という認識を、強くリスナーへ促すことにも成功している。その結果、もはやマイケルの快進撃を止める者など出てくるはずがない、と誰もが思った結果が「1983年はマイケル・ジャクソンの年」という形容だったわけである。

そのエドワードへレコーディングに参加するよう依頼したのはクインシー・ジョーンズその人だったのだが、この話をしようとした時、電話回線の状態が悪かった為、それが理由で録音への参加が実現しなかった可能性もあったというから驚きである。なんとか電話がつながり会話が始まると、クインシーは単刀直入に「ちょっと君にやってもらいたいことがあるんだ」と切り出し、「オレに乗るかい?」とだけ言ったそうで、これに興味を示したエドワードはその場ですぐに「今夜はビート・イット」への参戦を決めてしまったという。しかもノーギャラで!である。
エドワードは「ギャラなんていいんだ。好きで手伝っただけだからね」と後に語っているが、こうした流れを見てみると、あのエドワードもマイケルと一緒に仕事ができるぞ!と喜んでスタジオに向かったフシが見てとれる。やっぱり、マイケル・ジャクソンという男の放つオーラとかプレステージといったものは、大したものだったのだ(なんて、過去形で書かなければならないのは寂しい話でありますなぁ)。
そうして録音されたエドワードのハードなギターワークは「今夜はビート・イット」の魅力の一つとなっているわけだが、マイケルもこれに負けまいと他の曲とは明らかに違う、非常にパワフルなボーカルを聴かせている。これが「失せろ!」というシンプルなメッセージを繰り返すこの曲に重量感を生み、マイケル・ジャクソンの新しい姿を広く印象付けることになったのだ。

Beat It
Michael Jackson

They told him don't you ever come around here
Don't wanna see your face, you better disappear
The fire's in their eyes and their words are really clear
So beat it, just beat it

ヤツらは言うのさ、まとわりつくんじゃねぇ!
ツラも見たかねぇ、さっさと消え失せな!ってね
その目はメラメラ燃え、口から吐かれるセリフはめちゃくちゃシンプルさ
消えろ!ここから消え失せろ!

You better run, you better do what you can
Don't wanna see no blood, don't be a macho man
You wanna be tough, better do what you can
So beat it, but you wanna be bad

逃げた方がいいよ、できることだけしときゃいい
血を見たいとか思わず、マッチョなヤロウになんてなろうとせず
タフなところを見せたいとか思わずに、できることだけしときゃいい
だから、ただここから消えるんだ、でもワルになりたいって・・・?

Just beat it, beat it,
No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right
Just beat it, beat it
Just beat it, beat it
Just beat it, beat it
Just beat it, beat it

消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ
消えろ!消え失せるんだ!
消えろ!消え失せるんだ!
消えろ!消え失せるんだ!
消えろ!消え失せるんだ!

They're out to get you, better leave while you can
Don't wanna be a boy, you wanna be a man
You wanna stay alive, better do what you can
So beat it, just beat it

ヤツらはお前を捕まえる為に飛び出してくる、だからできるだけ早く逃げた方がいい
ガキだと見られたくない、いっちょまえの男になりたいって?
だけど生きていたいんだよな?だったらできることだけやってりゃいいのさ
消えろ!消え失せるんだ!

You have to show them that you're really not scared
You're playin' with your life, this ain't no truth or dare
They'll kick you, then they beat you
Then they'll tell you it's fair
So beat it, but you wanna be bad

戦うなら、ビビってないことを示さなきゃならない
ヤツらはお前の命を弄ぶ、飛び込んだって、そこにゃ真実も勇敢さもないんだよ
ヤツらはお前を蹴り上げる、そして殴りつける
数に物言わせてこういうんだ、これってフェアな戦いだよな?ってね
だから消え失せるんだ!それでもワルになりたいってんなら

Just beat it, beat it,
No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right
Just beat it, beat it

消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ
消えろ!消え失せるんだ!

No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right
Just beat it, beat it, beat it, beat it, beat it

消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ
消えろ!消え失せるんだ!

Beat it, beat it
No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right
Just beat it, beat it

消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ
消えろ!消え失せるんだ!

No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or who's right
Just beat it, beat it, beat it, beat it
No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right

消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ
消えろ!消え失せるんだ!
負け犬になりたいヤツなんざここにはいない
どれだけイケてて強い男かは、ケンカの結末だけが証明する
どっちが正義でどっちが悪かなんて関係ないんだ

<対訳>多々野親父